自分を愛すること=自己愛なのか

フランス人気質ってどんなだと思いますか?

 

ノーブル、アーティスティックでロマンティスト、

おしゃれでちょっとわがまま(笑)、気分屋、

そしてアムール(愛)の国。

 

個人差はありますが、

結構皆、自分のこと好きな人たちなのかと

ずっと思っていました。

 

なぜって、

自己主張は激し目、

ディスカッション好き(コミュニケーションがうまい)、

好きなものは好き!という自分軸と素直さ、

そういうものの集大成な人たちと思っていたからです。

 

日本人の国民的性質を考えてみると

まるきり逆です。

 

表現活動をしていると、そういう自分軸って

確かにとっても大切です。

でも、ともすると協調性、自分は飲んで相手に譲る、

そういう精神は日本人は優れているなって

いつも感じていました。

 

朱に交われば、の言葉のように、

周りにいる人は自分を映す鏡、とすると

フランスに住んでみて、人に対してのコミュニケーションや

距離の取り方、自分の出し方が

以前とは変わったと感じることがよくあります。

 

自信たっぷりに見えるフランス人(特に女性)ですが、

内面はそのギャップを抱える人も少なくないという

印象を持つようになったのはだいぶ経ってからでした。

 

カップルの中でも、女性が主導権を握ることが多く、

平等を意識、謳歌していくという関係性をよく見てきたからか、

女性の押しが強め、男性はそれをうまくバランスとっていく、

のがより心地よいカップルバランスなのかと。

 

アムールの国でもあるフランスは、離婚率も高く、

また再婚率やステップファミリーも少なくありません。

 

幸せの形が多様で人それぞれなのは悪いことではないですし、

不幸せな環境に身を置いていることより、自分の将来を前向きに

考えていくために必要不可欠なときもあります。

必要なときはするべきだし、女性が経済的に自立していられるのは

それができる社会環境が日本より整っていることは

日常的に感じていました。

 

ただ逆に、自己実現が幸せな自己イメージとはイコールではないと

彼女たちの姿をみて感じることもありました。

 

答えはスッキリと出ない問いなのですが、

自分を愛することというのは、日々の積み重ねであり、

まずは自分一人から始めること、ということを、

フランス滞在中に暮らしの中で、

彼女たちの姿を見ながら学ばせてもらったことです。